【ロウきゅーぶ!(アニメ版)】ロリ作品のあるべき姿とは
第7回は、「ロウきゅーぶ!」を見て『ロリ作品』というものについて思うこと。
当ブログでもロリ好きを公言してきた僕ですがが、実はこの作品は見たことがありませんでした。
「ロウきゅーぶ!」は、
・百合アニメにおける「マリア様がみてる」
・SF映画における「2001年宇宙の旅」
・怪獣映画における「ゴジラ」
のように、世間ではロリ作品の代表とされているのではないでしょうか(ちなみに僕の中でのロリ作品の代表は「ロリータ(ナボコフ)」です)。
ここは一つ教養のためにと思い本作を見始めたのですが、「ロリ作品の皮を被った一般の萌えアニメ」という印象しか受けることができず、5話で視聴を断念してしまいました。
主人公とヒロインたちの初顔合わせ
はっきり言ってこれはない。
「これはない」という表現があまり好きじゃない僕でさえも言いたくなるほど「これはない」。
メイド服なんか着たらせっかくの"小学生"というアドバンテージが全然活かせないじゃないですか。
「ロリメイド」という枠もありますが、それは「デフォルトでロリメイドキャラ」か、「普通のロリキャラが、ある程度登場回数を重ねて視聴者にもキャラクターを掴ませてからのメイド服着用」のどちらかにすべきです。
…だいぶ僕の個人的趣味が出てしまった気もしますが、ともかく「とりあえずメイド服着せときゃ食いつくやろ!」感が滲み出ていて非常に印象の悪い冒頭でした。
普通のラブコメじゃん!!
本作はヒロインが小学生ということでパッと見はロリ作品に分類されます。
しかし本作で問題だったのが、
「ロリ作品であるにも関わらず、主人公が背徳感や罪悪感なく普っ通にラブコメしてる」
という点です。
この点が本作を「一般の萌えアニメ」と思わせてしまう一番の原因だと思います。
小学生ヒロインでなければ僕もわざわざこんな口出ししません。
「ほら、ウチの作品ヒロインが小学生とかマジロリコン!ヤバいやろ!!」という話題性だけを重視して一般向けに広く売り出してる(いわゆるファッションロリコン向け)感が気にくわないのです。
「こどものじかん」との比較
じゃあどういう作品が本当の「ロリ作品」というのか。
そう、ロリ作品の金字塔といえば「こどものじかん」です。
主人公の青木先生(小学校教諭)は、終始「小学生に欲情しちゃだめだ!」というスタンスをとり続けます(小3のヒロイン九重に対して第2話の時点で欲情してるので完全にアウトですが)。
青木先生は理性でいろいろと押さえ込んでいますが、基本的に小学生に欲情しっぱなしです。
そんな青木先生のこんなモノローグがあります。
そうか
オレが好きなのは九重であって
九重が子供だから好きなんじゃない
てことは…
ロリコンじゃねえ!
完全にロリコンの論法ですね。
「こどものじかん」は基本的にこんな調子で「青木先生やべえよ…」みたいなのを楽しむ感じです。
「ロリ作品かくあるべし」と思わせてくれる作品です。
逆に…
逆に考えると、青木先生は「わかりやすく危険なロリコン」ですが、ロウきゅーぶ!の主人公は「一見自然な感じで危険性を感じさせないガチのロリコン」という意味で相当な危険人物なのかもしれません。
いずれにせよ「僕の好きなタイプのロリコン」ではないことは変わりませんが。