【かみちゅ!】爽やかな尾道の風と、隠しきれない女子中学生感
第4回はアニメ「かみちゅ!」について。
何だかんだでアニメについて書くのは今回が初ですね。
かみちゅ!は2005年に放送されたオリジナルTVアニメ。
広島県の尾道市をモデルにした街「日の出町」を舞台に、ある日突然神様になった女子中学生ゆりえの周りで起こる出来事を描いた作品です。
今回は、思わず「いいなァ~。」と口からこぼれてしまうこの名作アニメについて語っていきます。
作品を象徴する第1話cut1
これは第1話のcut1、つまり本編が始まって最初に映るシーンなのですが、僕はこれこそが本作を象徴するカットになっていると思います。
まず窓の外に映る尾道の風景。
画面の左側に僅かに映っているだけですが、知っている人間であれば「あ、瀬戸内だ」と思うでしょうし、知らない人が見ても海に浮かぶ島々やその手前に並ぶ瓦屋根に情緒を感じることでしょう。
そしてゆりえがお弁当の卵焼きを一つ食べ、お箸を咥えたまま友人の光恵に一言。
「みつえちゃん、私、神様になっちゃった」
そして次のカットで光恵はごく自然に返事します。
「なんの?」
もうこの会話だけでこの作品の「人間が神様になることが日常である(正確には「やや珍しい」ぐらい)」という世界観が表現されています。
この冒頭のやりとりは『吾輩は猫である。名前はまだ無い。』ぐらいに素晴らしい書き出しだと僕は思います。
そしてこのcut1、ゆりえが「みつえちゃん、私、神様になっちゃった」と言うだけなんですが、尺が約21秒あります。
短くしようと思えば3,4秒ぐらいで済ませられる内容に対して、この贅沢な時間の使い方。
この点もこの作品ののんびりとした作風を象徴していると言えるでしょう。
名OP「晴れのちハレ!」
youtu.be
この作品の大きな魅力の一つがこのOP。
まず曲が「気持ちいい」ことこの上ないです。
イントロのワンフレーズを聴いただけで青空に舞い上がって行くかのような感覚になります。
Aメロは落ち着いて爽やかに、Bメロでちょっと切なげなメロディーになって、一気に弾けるようなサビ。
ボーカルの富田麻帆さんの歌声の清涼感も相まって最高の「気持ちよさ」を感じさせてくれます。
そしてアニメーションも大好きなんです。
登場キャラクターの日常を点描していく内容なのですが、あなたがこのOPを見て「こんな作品かな?」という印象を持ったら、それでまず間違いないと思います。
なので、OPを見て想像した内容が自分好みならば、絶対にこの作品を見て損はないはずです。
あと、「スタッフクレジットをデザインとして取り入れているOP」って個人的に好きなんですよね(他に「Aチャンネル」「WORKING!!」など)。
圧倒的「女子中学生感」
「制服のスカート丈が長いアニメは名作」
他ならぬ僕の言葉です。
ちなみに本作以外だと「スケッチブック」が該当します。
ほとんどのアニメにおいてスカート丈を短くすることを躍起になって競い合っている昨今、この丈の長さは貴重です。
ただ、かみちゅ!ファンには「かみちゅ!は萌えアニメとは違う!」と主張する方が多いようですが、僕はあえてこう言いたいです。
かみちゅ!は非常に「あざとい」アニメであると。
かみちゅ!ほど「女子中学生感」を全面に押し出しているアニメはなかなかないと思います。
スカート丈以外にも大変フェティッシュなのがこちら
ブラウスの下にキャミソール(?)を着てるんですよ…!
いや、女子中学生の制服事情には詳しくないんですが、たぶんこれを着ること自体は普通だとは思うんですよ、女子中学生の制服事情には詳しくないですが。
しかし、凡百の萌えアニメであれば「へそチラ」にするところをあえてキャミソールを見せるとは…。
何?それでもやはり肌を見せないようにしているんだからあざとくない?
それなら最初からブラウスはだけさせる必要ないやろが!
というわけでかみちゅ!はフェチアニメであると断言します。
まとめ
せっかくの爽やかな作品を結局やらしい目線で見てしまって非常に申し訳なかったのですが、別にそんなことは全く気にせず心穏やかに見られる作品です。
僕も先ほどこの記事を書くために1話を見て思わずこぼしました。
「いいなァ~。」