【ウルトラマンジード 第2話】今回も戦いに趣くシーンが熱い!!
劇中のニュースで、突如現れた巨大生物を「怪獣」呼称することが決まったと報道される。今までのウルトラシリーズでは当然のように使われていた「怪獣」というワードに対する新しいアプローチと言えるだろう。
『シン・ゴジラ』で「怪獣」というワードが一切使われなかったのを彷彿とさせる演出でもある。
1話でのエリちゃんのアイスの件について、全然触れられないまま1話が終わってしまったと思っていたが、なるほど、この発火現象に繋がっていたのか。伏線というほどのものでもないが、話数間でこういったちょっとした繋がりがあると、見る側としても情報を見落とさないようにしっかり集中して見ようと心がけられるというものだ。
この第2話からライハが本格的に参戦した。
ダダとのチャンバラアクションだが、これが非常に本格的。この女優さん何者だと思って調べて見たところ、世界ジュニア武術選手権大会で金メダルお獲るほどの本格派のアクション女優であるとのことだ。
今までのウルトラシリーズではドラマパートのアクションは正直あまり期待していなかったが、これは大いに楽しませてくれるだろう。
ライハとの会話でエリちゃんが「リトルスター」と呼ばれるものの持ち主と判明。それが件の発火現象を起こしていたようだ。ということはエリちゃんがかなりの重要人物か?個人的にはエリちゃんをヒロインにしていただけると大変嬉しいのだが、いかがだろうか(最終的にリトルスターはエリちゃんの元を去り、エリちゃんは重要キャラからは外れた模様。残念…)。
再び怪獣が登場して、人々は逃げ惑う。1話のときからそうだったが、怪獣を「災害」と認識して被災・避難を強調しているのが今作では非常に特徴的だ。先述の「怪獣」の呼称の件も含め「シン・ゴジラ」の影響が全く無いとは言えないだろう。
そして今回の一番の熱いシーン。
リクは怪獣から逃げようとするが、その足が止まる。
「やめろよペガ、足を掴むのは」
「何もしてないよ、ペガは」
「じゃあ、どうして足が動かなくなったんだ」
「それは、キミの意志だ」
「ボクの…?」
「キミはベリアルの子ども。でも…キミはキミだ!」
「キミはキミだ!」というセリフなんて言ってしまえばありきたりなものではある。
しかし、2話冒頭の「ベリアルと姿を重ねて怯えられるのが嫌だからフュージョンライズしない」という展開をしっかりと受けてのこのシーンなので、そのセリフに説得力があるのだと思う。音楽の盛り上がり方も絶妙で、見ている側のテンションをグングン上げてくれる。
1話、2話と、戦いに向かう決意をするシーンが非常に熱い話が続いている。
ウルトラシリーズにおいて、特撮パートが盛り上がるのは当然だが、ドラマパートが、しかもこれだけ序盤においてのそれがこれだけ熱くなれるのはなかなか無いのではなかろうか。
だからといって特撮パートがショボいということは全くない。
最近再放送で見ているティガ、ダイナと比較してしまっているのも少しあるだろうが、カメラワークやミニチュアセットの構図、そして何より光線類のCGの格好良さは圧倒的である。
手に汗握る戦闘とはまさにこのことだ。
ドラマパート、特撮パートともに大充実の『ウルトラマンジード』。
早くも第3話が待ち遠しくて仕方がない。