Do you see the GIRL

元・アニメ制作進行の自分が、アニメを見ての感想だったり、映画を見ての考察だったり、エロゲをやって勃ったことだったりを書いていくブログです。

「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」が知能指数を削る8つの理由

現在放送中の『キラキラ☆プリキュアアラモード』だが、折り返しを迎えてED曲も後期のものに代わった。このタイミングでなんだが、今回は前期EDテーマ「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」について語りたい。

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というのも、この曲、聴いていると知能指数をゴリゴリ削られていく感覚に陥るのである。それぞれのポイントに焦点を当てて詳しく解説していこう。

 

歌い始め

冒頭からかっ飛ばしてくれるのがこの曲のまず凄いところだ。

ドラムの流れるようなフィルインから始まり、イントロはなくすぐにボーカルが入る。その冒頭の歌詞「プリプリプリプリキュア」に合わせてキュアホイップちゃんがおしりをプリプリ振るという振り付けになっている。

フィルインを聴いた瞬間はそのファンキーさに驚き、どんな格好良い曲が続くのかと期待も高まる。そこで次の瞬間に「プリプリプリプリ…」が来るのだから、初めて聴いた人間は間違いなく脳がパニックを起こすだろう。もともと知能指数が100だった人であればこの奇襲攻撃で一気に70ぐらいまで削られるはずだ。

この一瞬で「ヤバい曲だ」ということには気付き視聴者は身構えるが、そんなことはお構いなし。この後も容赦なく視聴者の知能指数に襲いかかってくる。

 

Aメロのギター

聞き取りにくい方は、カラオケver.を聴くなりイヤホンで聴くなりしていただきたい。右のスピーカーに注目して聴けばわかりやすいと思うが、終始テロテロチャラチャラとしたファンキーなギターの音が鳴り続けている*1

音楽的にはもちろん格好良いギターではあるのだが、どうにも脳みそをくすぐられているような感覚になる音だ。全体のメロディーからは独立しているからかもしれない。

 

Bメロのメロディーライン

それまでのとにかく明るく楽しくファンキーな雰囲気から一転し、やや哀愁を帯びたメロディーになる。Bメロから入るストリングスがさらにその効果を高めている。

このパート自体は知能指数を削ってくるわけではなく、ここで曲調をグッと抑えることで次のパートの威力が劇的に増大する。いわゆる「緩急」というヤツだ。

 

サビの2フレーズ目の音程

サビの頭の歌詞「生クリーム 生チョコ 生たまご」の「生チョコ」の部分の音程に注目していただきたい。コードやそれに合わせた旋律など音楽的に細かいことはわからないが、この部分は本来であればもう少し低い音程のほうが自然にスッキリ収まるように思える。初めて聴いたときは多くの人が予想よりも高い音程が来たことに面食らったのではないだろうか。

もちろんこれは作曲者の狙いであることは間違いないだろう。宮本佳那子氏のキンキンに響く声が脳みそに心地よい。

 

「頑張れる」キュアショコラ

1番サビ後半の「「大好き」が集まれば 苦手でも 頑張れるから」の「頑張れるから」の部分、今回はアニメーションについてである。

両拳を「グッグッ」とやる振り付けだが、キュアジェラートが満面の笑みで踊っているのに対し、キュアショコラの真顔がなんともシュールだ。キャラ的にあまり満面の笑みで踊るような性格でないにしても、この対比はどうしても気になってしまうし、凄くいい意味でゾクゾクくる一瞬だ。

 

パンナコッタ、そして…

2番のBメロ後半、ここはとにかく歌詞の勢いが凄まじい。

(パンナコッタ!)これってババロア? まさかプリン?

(なんてこった!)勉強から始めよう

 まず「パンナコッタ」という単語の響きの気持ちよさからして強い。そのあと「ババロア」「プリン」とこれまた響きの良いお菓子の名称が続く。

そして「まさかプリン?」に入るとき、「まさ」の部分でリズムが食っており*2、この「食い」が妙なノリのよさを生み出している。

そして「パンナコッタ」という単語が出たからには「なんてこった」と言わずにいられないのが日本人の性だ。全ての視聴者が「パンナコッタ」が来た時点で次に「なんてこった」が来るとわかりきっているだろう。「いや、でもそんな安直なことするか…?まさか…」などと考えているうちに本当に「なんてこった」が来てしまったときの感覚は頭から大事なモノがダバダバとこぼれていくような感じだ。

/(^o^)\

酸いも甘いも…

2番サビは「酸いも甘いも」という歌い出しになっており、少し渋いというか古くさい歌詞になってくるのかと思ったら、この曲に限ってまさかそんなはずはない。次の瞬間には「デカ盛りの 全部のせで行きましょう」と来るのだから、作詞家の方のその発想の出所が不思議でたまらない。

 

Cメロラストのキメ

Cメロのラスト「さぁどうぞめしあがれ♡」の部分はこの曲最大のキメフレーズである。全楽器がユニゾンをかましてガッチリきめているが、この「さぁどうぞめしあがれ」という歌詞はこの曲の中で最も普通なフレーズではなかろうか。この妙なギャップは狙ってのことだろうか…。

しかし、キメの直後に入る「パァン!」と入るチャイナシンバル(?)の音が全てを洗い流してくれるので何の問題もない。

 

まとめ

「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」がいかに知能指数を削る恐ろしい曲であるかご理解いただけただろうか。私はその恐ろしさをより多くの人に知らしめるため、今日も今日とてこの1曲をエンドレスリピートで通勤時間を過ごすのであった。

*1:正確には全編を通して鳴っている音ではあるが、Aメロは他の音数も少なく耳につきやすい

*2:リズムが食う…小節・拍に入るとき、前の拍の裏から入ること