Do you see the GIRL

元・アニメ制作進行の自分が、アニメを見ての感想だったり、映画を見ての考察だったり、エロゲをやって勃ったことだったりを書いていくブログです。

【チアフルーツ 第2話】安直な百合がいいという駄目なオタクになってしまった。

前回も書いたが、安易な言動が目立つ。

黒酒くろき路子ろこ御前みさきのほっぺに冷たい缶ジュースを当てるシーンだが、この必要性を全く感じない。これが何かの伏線になっているなら話は別だが、面白いわけでもなく、特別に可愛く見えるわけでもなく、ただ「こういうことやったら視聴者は喜びそう」という意図が透けて見える。

尺が余ってしょうがないというのであれば、そもそもの構成の問題である。

 

路子の部屋の電車の模型がいきなりロボットに変身してしゃべり出すシーンは、多くの人が気になったであろう。

この作品の世界観がまだつかめてないのでイマイチわからないのだが、アレは路子の妄想の中の映像なのか、それとも"ああいうもの"が普通に存在する世界観なのか。

 

緑川末那まなの実家のお寺の本堂を使って練習…かと思いきやしっかりとショバ代を取る緑川さん。

これには正直若干引いたが、この作品はごく普通に明るい雰囲気を出しながらも全体的にかなり切羽詰まってる感はあるように思う。その空気を感じることができるという意味ではこの言動もいいのかもしれないが、やはりちょっと引くことには変わりない。

 

そしてこのとき手渡していたのが聖徳太子の千円札というのも気になるポイント。

聖徳太子の次の伊藤博文の千円札が発行され始めたのが1963年なので、時代設計は60年代ぐらいかとも思ったが、それ以外は普通に現代なので、単なるお遊びだろう。

お遊びにしてもやることが安直な気が…。

まあこんな風にブログで取り上げた時点でこちら側の負けな気もするが。

 

ところで路子の御前に対する呼び方が「御前」のときと「キャプテン」のときがあるのは何か意味があるのだろうか。

部活のときは「キャプテン」であればそれはわかるのだが、今のところ呼び方の違いに規則性が見られない。私の観察力がなさ過ぎるだけなのか…?

杏の御前に対する「キャップ」呼びは『ウルトラマン』の「ムラマツキャップ」を意識したものだろう。

ウルトラシリーズのファンとしては嬉しくないわけではないが、これもやはり安直な…いや、この作品でこれ以上「安直」について触れるのはよそう。それだけで文面が埋まってしまう。

 

この第2話は路子をメインキャラに据えた話になっており、序盤から路子の「メンドクサイ女」感が良くも悪くも出まくりな展開だったが、最終盤の御前のジゴロっぷりには正直かなりグッときた。

昨今の百合の氾濫のせいでやや食わず嫌いになっていたところもあったが、この数十秒のシーンで「百合っていい…」とあっさり陥落されてしまった。意志薄弱である。

それまで路子の好意に全く気付かないような素振りだったのが余計にインパクトを与えたのだろうか。路子の「ズルすぎる…」というセリフも至極もっともである。

 

ショーは最終的に、却下されたと思われた「カジュダイオー」で行われていた。

わかりやすく「カミダイオー」のパロディ作品としてスタートさせたようだ。

特撮パロディ満載の作品で劇中劇のパロディをやるというなかなか複雑な展開になってきた。

 

次回からは紫村果音しむらかのん(恐らくレズ)が本格参戦してくるようだ。

先ほどの御前のジゴロシーンで、百合作品としての本作には大いに期待できるようになったので、次回も楽しみである。