【ウルトラマンジード 第1話】静かな熱さ。幼き姿に秘められたその闘志!
ウルトラマンの新シリーズ『ウルトラマンジード』の放送が始まった。
前回の『ウルトラマンオーブ』が熱さ・重さ・面白さを兼ね備えた名作だったので今回も期待して見始めることとする。
今回はその第1話の感想・考察を書いていく。
冒頭、銀河マーケットにやってきた女の子エリちゃんが主人公の朝倉リクと仲よさげにしているのを見て「お?今回のヒロインはロリか?」と少し期待してしまったが、さすがにそんなことはなかった。
期待させるだけさせておいてあっさり裏切るのは罪といえるだろう。
ところで今回は主人公もやたらに若い。
平成ウルトラシリーズには明るくないのでなんとも言えないが、歴代最年少だったりするのだろうか。
基本的に「ウルトラマンに変身するのは大人」という印象があったので、これは非常に新鮮である。
リクはペガと喋りながら楽しそうに特撮ヒーロー番組を見ている。
これが巨大ヒーローではなく仮面ライダー風の番組なのがまたなんとも言えない味わいを出している。
そしてさらに「ウルトラマンってホントにいるのかな?」と聞くリクに対して「そんなの都市伝説だよ」とペガが一蹴するのもまたシュール。
あんたそのナリで何を言ってんの…。
お父さん向けのサービスなのか、駄菓子屋さんであったり、野宿のときに使っているラジオであったり、出てくるモノが妙にレトロである。
特にラジオはノイズの入り方にまでこだわっており、その徹底ぶりがうかがえる。
さて、リクという少年についてだが、第1話を見る限りではとにかくまっすぐないかにも主人公らしい主人公という印象を受ける。
自分がウルトラマンになれると知る前の時点で、自分に力があれば怪獣を止められると悔しがるほどの真っ直ぐっぷりだ。
その真っ直ぐなリクを象徴していたのがレムとの以下のやりとりだ。
「例えばさ、本来の姿に戻ったとして、ピアノを持ち上げたり…できる?」
「可能です」
「ダンプカーは?」
「可能です」
「じゃあ…怪獣は?」
「可能です」
これは熱い。
BGMも暗めで非常に静かなシーンだが、リクのその幼い姿に秘められた闘志をひしひしと感じることができる。
ウルトラマンジードとなって戦うリクだが、特に力が暴走している様子は見られない。
というのも、前作『オーブ』ではベリアルの力を使った際には暴走してしまっていたといのがあるのだが、今回は実の息子ということで暴走しないのだろうか。
今後そのあたりについて明かされていくか見所であろう。
怪獣を倒し、自分がベリアルの息子だということを知らされたところで第1話は終了。
真っ直ぐなリクはこの事実をどう受け止め、受け入れ、乗り越えていくのだろうか。
今後の熱い熱い展開に期待できる第1話であった。