Do you see the GIRL

元・アニメ制作進行の自分が、アニメを見ての感想だったり、映画を見ての考察だったり、エロゲをやって勃ったことだったりを書いていくブログです。

【キラキラ☆プリキュアアラモード第17話】「大好き」がマストアイテム!

突然な上に中途半端な開始ではあるが、今回から「どこよりも早いプリキュア感想・考察」と題して、プリキュア放送後なるべく早くエントリをアップするという企画を実施していきたい。

企画第1回の今回は、キラキラ☆プリキュアアラモード第17話「最後の実験!変身できないキュアホイップ!」。

 

序盤

スーパーでリオを見かけたいちかは、リオに自然に話しかけて大袈裟な身振り手振りを交えて買い物の相談をする。

更にはリオの手を引いて一緒に買い物を回る。

これは童貞のリオくんには少し刺激が強すぎるのではないだろうか。

表情にこそ出していないが、内心ドッキドキのちんちんガッチガチだろう。

 

そんなリオの童貞心どうていごころなどつゆ知らず、今回のいちかはいつも以上にジェスチャーが大袈裟なように見える。

母のためのクッキーを作るということで特に気合いが入っているのだろうか。

いちかのこういった動きは見ていて本当に楽しい。まさに女児アニメの主人公のあるべき姿といっても過言ではないだろう。

 

一方、いちかを除く4人が集まったキラパティではゆかりさんがリオの秘密を打ち明けようとする。

このときのあきらさんの目線が非常に鋭いのだが、彼女はもしや既に気付いていたのだろうか。

もしくは確信は持てなくとも、少なくとも若干の疑念は抱いていたのかもしれない。

 

中盤

いちかの家にやってきたいちかとリオ。

美少女の家に二人きりとはけしからん。

いちかはごく自然な流れで「(マドレーヌを)一緒に食べる?」とリオに問いかけているのだが、こんなことされたら間違いなく惚れる。完全に惚れる。

スーパーのシーンとは違いリオも明らかに動揺しているが、これはやむを得ないだろう。好きなだけ青春しなさい。

 

ここで一瞬リオの回想が入るのだが、この姿は若かりしいちかの母がプリキュアになっている姿のようにも見える。いちかは二代目の(もしくは代々続いている)プリキュアということだろうか。

こんな予想を書いて全然違ったら恥ずかしくて敵わないが。

 

リオは、いちかの母を「娘のことを考えてない自分勝手な人間」と糾弾する。

それに一瞬悩むいちかだが、それでも「母にしかできないこと」「格好良い」と母への絶大な信頼を表す。

さらにいちかは、このマドレーヌが美味しいのは母の愛情が詰まっているからと言う。これは単純でベタにして、『キラキラ☆プリキュアアラモード』の根底にある考え方ではないだろうか。

そんないちかをリオは「おかしい」と言ってのけるが、その表情と声は本当にいちかを心配しているようにも見える。やっぱベタ惚れやん…。

 

終盤

いちかのキラキラルを奪い、リオは4人の前でその本性を現す。

屋根の上に立っての登場は悪役感が半端ではない。

序盤の妖精たちとは格の違う「悪」であることが強調されているシーンだ。


そこでのリオのセリフに「いいねえ、その顔。ゆかりさんを出し抜けるなんて」というものがあり、リオもゆかりさんを他の4人とは別格として扱っていることがわかる。

確かに前回のゆかりさんの圧倒的な強さを見せつけられればそう思ってしまうのも致し方ないだろう。

歴代で「別格プリキュア」といえば、ゆりさんことキュアムーンライトが真っ先に思い浮かぶが、ムーンライトは追加戦士という立場やその生い立ちもあってジョーカー的な位置づけもあった。

しかし、スタートメンバーでここまで露骨に別格扱いなプリキュアは史上初ではないだろうか。

 

この17話でたびたび登場する「大好き」というフレーズ。

キラキラルを奪われたいちかは「大好き」が何かすらわからなくなっている。

キラキラ☆プリキュアアラモード』において「大好き」といえば、OPの「"大好き"が いちばんのマストアイテム」が印象的だ。

このように「主題歌の歌詞を作中に取り入れる」*1という手法は個人的に非常に好きなので、今後も多用しすぎない程度にどんどん使っていっていただきたい。


戦闘において、ジュリオは各プリキュアの技を自分の技として使用している。

この展開をどこかで見たことがあるような気がしていたが、『ウルトラマンA』の超獣「エースキラー」だ。

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…だからどうというわけではない。

4人がジュリオの攻撃に苦戦している一方、いちかはクッキーを作ることで母親とのスイーツの記憶を思い出し、その目に光りを取り戻す。

「スイーツは大切な人との思い出になり得るもの」という、恐らく本作が最も伝えたいメッセージが顕著に出ている非常に重要なシーンだろう。

そして挿入歌も入って熱い熱い登場。

復活のWホイップである。

 

変身前後で本名とプリキュア名でかなりカッチリと呼び分けをしているプリキュアシリーズだが、カスタードが「いちかちゃん…?」と呼んだのにはどんな意図があるのだろうか。

単純に、直後のショコラの「キュアホイップ…!」というセリフと対比させて「復活」を強調させたかっただけかもしれない。

 

キュアホイップの復活にジュリオは困惑を隠せない。

それもそうだろう。「"大好き"が いちばんのマストアイテム」という中で「大好き」が無限に湧き出てくるいちかは作中最強なのではないだろうか。

そしてついに必殺技の直撃を食らったジュリオは潔く敗北を認める。

しかしなお歩み寄ろうとするキュアホイップに怒りを露わにし、「僕はお前が大嫌いだ!」と突き離して去って行く。

完全にホイップにベタ惚れの少年やんけ。あまずっぺー…*2

*1:元々作品のキーワードとして「大好き」があったという可能性もある

*2:あまずっぺー…フレッシュプリキュア!のウエスターのセリフ