Do you see the GIRL

元・アニメ制作進行の自分が、アニメを見ての感想だったり、映画を見ての考察だったり、エロゲをやって勃ったことだったりを書いていくブログです。

【アニメ「ローリング☆ガールズ」第4話】疑問が残る各キャラの行動理由

第4話、東京編後半です。

 

冒頭で、結季奈が以前にも鈴本家に世話になっていたことが明かされます。

のり子は以前と髪型や服装が違っていて気がつかなかったと言いますが、最後に「アンタ、なんか暗くなったよね…?」との非常に気になる一言が入ります。

これって本編終盤とかで原因明かされてたでしょうか…。

覚えてないのでとりあえず保留。

 

前回「東京オールウェイズ」と「オールウェイズ・コミマ」の関係性についていろいろ推測していましたが、この場面でしっかり説明してくれていましたね。

やはり東京オールウェイズ団長の芥火龍之介がオールウェイズ・コミマの創始者とのこと。

これってもしかして芥川龍之介が同人誌(新思潮)を刊行していたことにもかけてるんでしょうか。

 

そして望未たちは双塔の騎士団から逃げるか無罪を証明するかで一悶着。

このときの望未は言ってることは正しいんですが、そこまで意地を張る理由というのが今イチ判然としません。

望未が逢衣と言い合いになり、最後に「(真茶未は)強くなくても諦めないよ!」と言い切るのですが、見る側としては前話までで真茶未の人となりをそんなに把握できていないので、この言葉も心に響きません。

とにかくこの東京編は、終始望未の言動の理由が分かりづらいのがモヤモヤしました。

 

そしてアキがリックの人形の前で籾山と会話し、自分の中で悔い改めて石を返してもらいます。

分かってたけどちゃんと改心してよかった、もしそのままだったら本物のクズだよと思っていたら、

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一度なくしてるクセに不用心すぎだろ!!!!

 

ただこれはアキが悪いと単純に切って捨てるべきではなく、物語の都合でアキを無能にしすぎだと思うんです。

人徳などではなく、ただ単にモサで強いからという理由だけで団長になってしまった印象すら受けてしまいます。

そういう「問題児団長」を描きたかったのかなとも一瞬思ったんですが、終盤明かされるようにのり子には非常に敬愛されていますし…。

この点に関しては東京編はかなり難ありだと思っています。

 

そして次の鈴本家での枕投げの場面ですが、

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逢衣さん!それは!寝間着ですか!?

本作は全編通してパンチラNGのようなので、やはり下着ではないと思います。

まあ普段から水着みたいな格好でウロウロしているのであまり変わらないといえば変わらないのですが…。

それにしても逢衣さん、鼠径部のライン見えてますよ?

 

それはさておき、アキが石を手に入れたときの回想シーン。

最初見たときは「何でいきなり飛び降りたのかなー」と思っていたんですけど、単に風に煽られて落ちてたんですね。

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(これ以上無能にしないで…)

石が誰かの元に現れる要因は「命の危機」なんでしょうか。

望未のときも溺れて死にかけてましたし。

そういえば執行さんが石を手に入れた理由って明かされてなかったような。

石に関しては物語の根幹なので終盤で解明されることでしょう。これも保留。

 

物語は終盤、爆弾騒ぎが発覚して、石も見つかりいよいよサンダーロードの出番です。

アクションシーンになると相変わらずケレン味ブリブリで見ていて楽しくなりますね。東京編でもこの点が健在だったのは安心しました。

そして最後の大爆発。

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景気よくドカンと打ち上がっています。お祭り感。

 

のり子がダイナマイト・ボンバーズの種明かしをしていく回想シーンで、犯行声明の原稿用紙が映ります。

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変わったデザインだったので調べてみたのですが、夏目漱石が特注で使用していた原稿用紙がモデルのようです。

芥川龍之介夏目漱石の門下で関係は深いですし、「漱石山房の冬」という夏目漱石を題材にした短編まで出してるぐらいなので、ここではこの原稿用紙が使われたのでしょう。

 

のり子が、アキに団長をやめてほしくなかったためにダイナマイト・ボンバーズをでっち上げたことを打ち明けますが、ここも今一つ理由が弱い気がします。

のり子がアキを慕っている描写ってほとんど無かったような…。

一応鈴本家にはのり子とアキが二人で写っている写真が置いてありましたが、アレから連想しろというのは少し酷なのでは。

別にミステリーものじゃないからいいのかな。

 

そしてアキが団長を辞め、のり子に引き継ぎます。

だから何度も言うように「理由が弱い」!

 

その様子を見た千綾がのり子に石を譲ります。

だから(略)

 

東京を離れ、千綾と大統領の電話の場面。

大統領の机にもガスマスクが。これは大統領のもの?千綾の予備のマスクが置いてある?これも謎なので保留ー。

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千綾自身はコミマ会場でガスマスク落としちゃってましたけど。

 

そして名曲「脳天気」。

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髪を風になびかせながら「なんともないよ」というこのカットはこの話数で一番心に染みるカットでした。

 

EDに乗せて山梨・静岡編のダイジェスト。

これってよく見るとモサ同士の戦いで樹海まで吹っ飛ばされて、そのまま解決できずに終わってません?省略されてるだけで解決編もあったのかな…。

 

ところで森の中で望未たち4人が眠るこのシーンについて。

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また「イージーライダー」ネタです。

これは見た人にしか伝わりにくいかもしれませんが、このカット、主人公たちが袋だたきにあうシーンを彷彿とさせません?

そして最後にいきなり雷に打たれるのも、イージーライダーのラストのアレっぽいとも言える気が。

 

意識しすぎですかね。

 

東京編総括

正直に言いますと、ローリング☆ガールズ全編を通して一番面白くなかったのがこの東京編でした。

何度も言ったように、キャラの行動の理由が毎度はっきりしないので、脳内がクエスチョンマークでいっぱいでした。

所沢編のように終始ド派手なアクション満載で「何となく楽しそう」であれば細かい理由も気にならないのですが、アキやのり子の葛藤が主題となっていた今回は、行動理由はもっと大事にすべきだったと思います。

 

いくつか保留にしている謎は、(投げっぱなしにならない限りは)後話数で出てきたところで拾っていくようにします。

 

さて、次回は愛知・三重編。

かなり好きなエピソードだったので、もう一度見るのが今から楽しみです。