【アニメ「ローリング☆ガールズ」第1話その2】打った布石を薙ぎ払う怒濤のキラキラ
前回が第1話のAパートのみで終わってしまったのでその続きBパートです。
まずは真茶未と望未がバイクで帰路に就いているシーンです。
背景も相変わらずキラッキラですね。こういうしっとりした場面ではもうちょっと落としてもいいような気もしたのですが、ここでの望未のセリフにはモブであること(もしくは子供扱いされること)への劣等感が見えるので、モサへの憧れといった意味合いで周り(とバイクを運転する大人な真茶未)がキラキラして見えたのかもしれません。
実際、望未が自分のことを「モブ」と言ったのはこのシーンが初めてです。
序盤で、真茶未の「そばに居たい」ではなく「役に立ちたい」と言っていましたが、そこでもやはり「超えたい」という発想には至っていませんでした。
望未の中で自分が「モブ」であるということは(望未が自覚している以上に)根深く染みこんでいるのかもしれません。
日吉町プロペラーズ事務所でのミーティングはやや気になるところが。
いや、確かにワニさんはめちゃくちゃ気になりますし、猫耳美少女は凄く可愛いんですが、気になるのは会話の内容です。
眼鏡の人の「交代で昼食を取って、引き続き警戒してくれ」という台詞を聞いて、本人達にとっては結構シリアスな問題であることがわかります。
基本的にコミカルな作風で進んできたために忘れがちですが、自警団同士の領土を賭けた「抗争」ですからねぇ。
あっ、ワニさん顔の向き左右どっちでもいいんだ…。
そしていよいよゆきっぺ登場です。
ナンバープレートの「1207」ってもしかしてと思って調べてみたらゆきっぺの誕生日(12月7日)なんですね。芸が細かい。
その直後のゆきっぺがプロペラーズに辿り着いたことを祝福するシーンで密かにこんなことが起きていました。
なに望未に色目使ってんだよガキィ!
このガキには世間の厳しさを教えてやらねばなりませんね。
隣のワニさんはこんなに素直に喜んでいるというのに…!
その後のまぼろし軒のシーンでは執行さんを見た客や大将が露骨に嫌な顔をしていて、今回の抗争が、お互いの自警団だけでなく地元住民を含めた結構根の深い問題だとわかります(大将は数秒で籠絡されますが)。
そりゃあ領土問題ともなれば住民も無関心なわけないですよね。
そしてなぜか始まるラーメン早食い対決。
割り箸を割るときに炎のエフェクトが出るアニメといのは始めて見た気がします…。
モサ同士の戦いは徹底的に派手にするという気概が感じられますね。
猫舌執行さん可愛い。
そして出ました「イージーライダー」ネタ第2弾。
執行さんのバイクは「イージーライダー」の主人公ワイアットが乗っている「キャプテン・アメリカ号」なんですね。
星条旗の星マークがハートマークになっていますが、それ以外はほぼまんまです。
格好良すぎますよ執行さん…。謝肉祭にでも行く気ですか。
そして最後は所沢ゆうえんちでプロペラーズの団員たちがピンチに陥ったところで引き。
1話総括
作品の内容よりも、キラキラでドンパチでド派手な雰囲気を印象づけさせるための第1話だったように感じます。
千綾は素顔を見せず逢衣はほとんど台詞もないですが、下手にキャラ紹介的な1話にしてしまうよりも断然よかったです。
僕自身「何となく面白い」作品が大好きなのですが、この第1話を見て思ったのがまさしく「何となく面白そう!」でした。
執行さんの過去をちょっと臭わせたり、「月明かりの石」というキーアイテムをちらつかせたりと2話以降への布石は少しずつ打ってますが、全て忘れさせるようなキラキラなアクションが脳裏に焼き付いています。
細かいところはわからなくても2話をみたくなる、「最高の第1話」でした。
さて、次回は第2話です。